しばらくブログを放置してしまった。
授業が始まるまでに様々な手続きが必要であり、それが思っていた以上に手間取ったからだ。
まずマドリード自治大学自体に籍を置くための登録、更に所属学部(僕の場合は法学部)への登録。
ここまではそれなりに順調に進んだ。
問題になったのが、授業の登録だった。
スペインに来る前に日本から履修を希望する授業表をこちらの大学に提出していたため、スムーズに履修登録もできるかと思ったら大間違い。
希望していた7つの授業の内、履修可能とされたのは2つのみ。
在学生が優先的に授業を履修できるため、在学生の登録が終わった時点で人数制限に達してしまった授業に関しては留学生は履修できないということ。加えて、法学部に限っては留学生が一年次の授業を取ることは許されていない。(なんで?笑)
僕は、一年次の授業ならまだ基礎的な内容であり講義を理解するのが容易であろうと思い一年次の授業を中心に希望を出していたため、「履修不可」とされる授業が多くあった。
そのため急遽法学部の事務室で3時間ほどかけて時間割を作り直すはめになった。
現在スペインの大学の授業形態は非常に複雑な状況にある。
スペインの大学は従来licenciaturaという授業形式を採用していたが、二年ほど前からgradoという授業形式に変更したのだ。
しかし、突然授業形態を変更すると、単位の数え方なども違い混乱を招くため、徐々に変更している。
その結果、現在は同じ題目の授業であってもlicenciaturaとgradoで二形式の授業が存在する。
この二つの授業形態の違いはなんなのか。
従来採用されていたlicenciaturaでは全ての授業が大教室での講義形式であり、出席は成績に反映されていなかった。
つまり講義に出席しなくとも、最後の試験で一定以上の点数を獲得することができれば、単位を取得することができた。
gradoでは一つの授業つき三つの授業形式がある。「lectura」「seminario」「tutoría」である。
lecturaは大教室での教授による講義。
seminarioは40人規模の授業であり、教授を交えて学生が中心となって講義で扱った内容を議論し、理解を深める。
tutoríaは更に人数が20人規模に減り、主に学生が講義の内容で疑問に感じたことを教授に質問する形で授業が進む。
このように大教室での講義だけではなく、少人数のゼミ形式の授業を取り入れることによって授業への出席が単位取得の大きな条件となった。seminarioへの出席率が80%以下、または学期中に2度行われるtutoríaを欠席すると自動的にその授業の単位取得は不可となるからだ。
grado形式の授業ではseminarioやturoríaが小さなグループに分けられてしまうため、自分がどのグループに属しているかを把握しなければならない。
グループによって授業時間が変わってくるため、時間割を組むのも一苦労である。
でもこれで一応来週からは授業に無事出席できそうだ。
頑張ろう!
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