1月30日から2月2日にかけて4日間のスキー旅行へ出かけた。
平日だからもちろん大学の授業はあるけれども、各授業一回ずつぐらいなら休んでも問題ないだろう。ということにしておく。
さて、スペインでスキーと言うと不思議に思う人がいるかもしれない。
あんな砂漠みたいな国のどこに雪山があるの?
しかし実はスペインには結構いいスキー場がたくさんある。
平日だからもちろん大学の授業はあるけれども、各授業一回ずつぐらいなら休んでも問題ないだろう。ということにしておく。
さて、スペインでスキーと言うと不思議に思う人がいるかもしれない。
あんな砂漠みたいな国のどこに雪山があるの?
しかし実はスペインには結構いいスキー場がたくさんある。
とはいってもやはり、ピレネー山脈に集中している。
ピレネー山脈はスペインとフランスを完全に隔てるようにして聳えている険しい山脈だ。ここにはヨーローッパ各国から観光客を集めるようなスキーリゾートがたくさんある。
しかし今回スキーに行ったのはこのピレネー山脈ではない。
マドリードから更に南下してアンダルシア地方のグラナダの東に位置するシエラネバダ山脈(Sierra Nevada)である。
しかし今回スキーに行ったのはこのピレネー山脈ではない。
マドリードから更に南下してアンダルシア地方のグラナダの東に位置するシエラネバダ山脈(Sierra Nevada)である。
いや、シエラネバダを直訳すると「雪を被った山脈」であることを考えると、「正しく」はネバダ山脈かもしれない。
グラナダと言えば、アルハンブラ宮殿が有名である。
8世紀初めから15世紀終わりのキリスト教勢力によるレコンキスタ(国土回復運動)完了まで700年以上イスラム王朝があった場所である。
アルハンブラ宮殿はこのイスラム王朝時代、ナスル朝の宮殿である。
話がそれてしまったが、シエラネバダ山脈はこのアンダルシアの砂漠のような大地に突如として現れる異様なくらい高い山脈であり、3000m級の山々が連なっている。
2年前の夏にグラナダを旅行した時にもグラナダ市内では40℃を超える気温だったのにも関わらず、シエラネバダ山脈を見上げると夏の厳しい日差しにも負けずに山肌に残雪がこびりついていた。
名前の通り一年を通してどこかに雪がある。
そしてここにヨーロッパで最も南に位置するスキーリゾートがある。
今回の旅の友は例の如く稲垣雅人。
彼とは大学に入ってからは毎年スキーに行っているが、スペインに来てからもずっとスキーに行きたいと言い張っていた。
スペインにおいては大学こそ違うものの、彼の大学もマドリード郊外の街に位置しているため会おうと思えばいつでも会えてしまう。
マドリードからグラナダまでの交通の便は非常に悪い。
バスか列車が一般的であるが、所要時間は5時間ほどとほぼ同じで料金はバスの方がだいぶ安いため、今回の旅もバス旅。
道中の車窓から見えるものといえば基本的に砂漠のような大地と岩山。
アンダルシア地方に入るとやっとオリーブ畑が広がり、景色が茶色から、銀色と緑色の間のようなオリーブの葉の色になる。
グラナダ市内からシエラネバダまでは更にバスを乗り換えて45分。
グラナダの標高が750mほどで、スキー場の麓の宿街が2100mであるから、たったの四十五分の間に1500m近くも登ったことになる。
しかしバスが岩山のクネクネ道を登っていけば行くほど不安が増大していく。
しかしバスが岩山のクネクネ道を登っていけば行くほど不安が増大していく。
雪がない、、、
シエラネバダ山脈、さすがに3000mを超える山だけに気温はかなり低い。宿がある中腹でも最低気温は-10℃以下、最高気温も0℃を超えるか越えないかである。
気温的には降れば雪。ただ天気が良過ぎるため雨どころか、雲一つないのだ。
宿についたのは夕方の六時。一日がかりの移動に疲れてその日は早めに寝た。
次の日は朝早くにスキーのレンタルへ行き、早速ゴンドラとリフトを乗り継いで3400mある山頂へ。
さすがに富士山には届かないけど、日本第二位の高峰北岳よりも高い。
ゲレンデの雪は先週降ったものと人工雪。
かなり圧雪されている上に、山頂付近では風が強く表面の雪が飛ばされているためにガリガリのアイスバーンが多い。
しかしそんな欠点を補って余るのが山頂付近からの景色だった。
眼下には茶色いグラナダの街が見えその奥にはこれまた茶色い砂漠のような土地がただひたすら広がっている。
ここで思い出したのがアメリカはカリフォルニアのシエラネバダ。
もちろんスペインのシエラネバダ山脈が本家ではあるのだけれど、アメリカにもシエラネバダ山脈がある。
カリフォルニアがスペイン領であった際の名残である。いや、名残というか今でもカリフォルニアの地名の大半がスペイン語なのだけれど。
アメリカにあるシエラネバダ山脈はちょうどカリフォルニア州とネバダ州の境に位置していて、小さい時に僕が住んでいたサクラメントから車で約二時間でいけたため、毎年冬になると何回もそこへスキーに連れて行ってもらっていたのだ。
スペインのシエラネバダからアンダルシアの大地を眺めた時、アメリカのシエラネバダから見たネバダ州側の砂漠の風景を思い出した。
もしかしたらあの地を征服したスペイン人はグラナダの人であり、同じように山の頂上から眼下に広がる砂漠を見てシエラネバダと命名したのかもしれない。
・・・と少し夢を抱いたら、そんなことはなかった。
調べてみるとアメリカのシエラネバダは16世紀にスペインに雇われたポルトガル人探検家が命名したらしい。あら、残念。
さて、しかしスペインのシエラネバダ山頂から見えるのはグラナダ市街とカラカラな砂漠だけではない。
山の反対側を見下ろせば、青い地中海が広がり、その対岸にはアフリカ大陸はモロッコの山々までもが見えるのである。
これはなかなかの圧巻。
2日目も同じような晴天に恵まれ、気温は低いものの強い日差しの下でスキーを楽しむ。
3日目は少し違った。
朝起きて宿の窓から外を見てみると、完全に真っ白。雪が降りしきっていた。
昨晩から降り続けているのか、一晩にしてはかなり積もっている。
テンションも上がり、早速ゴンドラでゲレンデまで上がってみると確かに昨日までのガリガリの雪ではなくふかふかのパウダースノーだ。
雪の状態はかなりいい。
しかし問題は視界。
前日までの雲一つない青空とは打って変わって、降りしきる雪と、ガスで本当に何も見えなくなってしまった。
周りが真っ白になると、自分のスピードも斜面の状態も分からなければ、バランス感覚さえ取れなくなってしまう。
午後になると少し雲の切れ目から太陽が見えることもあったが、すぐに隠れてしまうし、風も尋常じゃなく強い。
最終日としては少し残念ではあったけど、仕方がないので3時に切上げ帰りのバスに乗り込みマドリードへ帰ったのでした。
ちなみにプラハではモルダウ川沿いを歩きながらiPadでスメタナ作曲「わが祖国」を流して恥ずかしい思いをさせてくれた稲垣くん、今回は静かなゲレンデでリフトに乗りながらテープレコーダーのように大声でKARAの「ジェットコースターラブ」とMichel Telóの「Ai Se Eu Te Pego」を歌い続け、恥ずかしい思いをさせてくれた。
ありがとう。
ちなみにプラハではモルダウ川沿いを歩きながらiPadでスメタナ作曲「わが祖国」を流して恥ずかしい思いをさせてくれた稲垣くん、今回は静かなゲレンデでリフトに乗りながらテープレコーダーのように大声でKARAの「ジェットコースターラブ」とMichel Telóの「Ai Se Eu Te Pego」を歌い続け、恥ずかしい思いをさせてくれた。
ありがとう。
あとは写真でお楽しみを。
稲垣くんの大コケ動画。
なんか動画がスローで再生されんだけど
返信削除確かにネバダ州を見てるみたいだ。
返信削除しかしモロッコ見ながらスキーってすげえな・・・
>稲垣
返信削除なんでスロー再生なんだろ?w でもスローの方がカッコ悪さが一段と引き立ってるよ。
>兄様
野沢温泉スキーはいかがでしょうか? いや、まさかスペインで、しかも地中海とモロッコを眺めながらスキーが出来るとはね。最終日に降った最高のパウダースノーと、最初の2日間の最高の天気が組み合わさればもう言う事なしだったんだけど・・・まぁそんなにうまくはいきませんね。w