サンティアゴ滞在は快適過ぎた。
そんな快適生活から脱却、チリ北部を目指すことにした。
目的地は鉱山都市として有名な、カラマ。
ここに世界最大の露天掘り銅山、チュキカマタがある。
そしてここで毎日掘り出される銅の輸出は南米で屈指の豊かさを誇るチリ経済の柱。
そんなチュキカマタを一目みたいとバスの予約もしたわけだが・・・。
チュキカマタの見学の予約をしようとメールを送ると・・・
「申し訳ありません、一週間先まで見学の予約は一杯です」と。
がーん。せっかく楽しみにしてたのに、残念。
バスの予約は仕方ないので、とにかくカラマまで行ってから決めることにした。
サンティアゴからカラマはバスで約21時間。
とは言ってもバスは快適でまったく苦にならない。寝たり本を読んだりしているうちにあっという間に着いてしまった。
とは言ってもカラマはただの鉱山都市であり、チュキカマタが見学できないとなると他に特にやることはない。
ということでカラマについてすぐにサン・ペドロ・デ・アタカマ行きのバスを買い、その日の内にカラマをあとにすることにした。
サン・ペドロ・デ・アタカマは世界一乾燥していると言われるチリ北部のアタカマ砂漠の観光の拠点となる都市。
都市とは言っても、砂漠の真ん中にポツンとある小さな村といった感じ。舗装されていない通りが4、5本あり、それらの通りを観光客用のホステルと砂漠ツアーの旅行代理店が埋め尽くしている。
とりあえずその日はもう夕方だったのでホステルを見つけて、そこで一休み。
2日目
朝に早速ツアー代理店に行き、その日の夕方のアタカマ砂漠ツアーに申し込む。
午前中はそのまま街を歩いて、砂漠滞在に必要だと思われるモノを一通り買い揃える。
昼に昼食を作ろうとホステルに戻ると、キッチンでフランス人カップルとスイス人に遭遇。フランス人カップルは30代、二人で南米を自転車で旅行を始めて9か月。
スイス人の方は話をきいてみると、実は日本人とスイス人のハーフ。
そして彼女も29歳にして世界中を旅行しまわっているらしい。
同じキッチンでご飯を作りながらこの三人とおしゃべりしていると、話は思わぬ方向に。
仏人「明日から二日間かけてあそこに見える火山に上るつもりなんだけど、一緒にいかない?」
自分「え、あれ? 標高どれくらいあるの?」
仏人「5960mだってよ」
自分「いや、そんな標高のところいったことないんだけど・・・」
となったけど、とりあえずご一緒する方向に話は進み、その日の午後のツアーのあとに一緒にそのトレッキングツアーを扱っている旅行代理店に行くことに。
アタカマ砂漠ツアーは、サン・ペドロの近郊にある、死の谷と月の谷を巡り、最後に砂漠の夕日を見て帰ってくるというもの。
後から、時間もあったし嫌いなツアーになんて参加せずに街で自転車でも借りて自分で回ればよかったなんて思ったけど、ツアーの説明も悪くはない。
ちなみに死の谷の名称についてガイドのおじさんに聞いてみると、答えは意外なものだった。
本当はこの谷が火星表面に似ていることから火星の谷、つまりValle de Marteとつけたかったのだが、その名称を付けたベルギー人地質学者がフランス訛りで発音したため、チリ人がValle de la Muerte(死の谷)と聞き違えたためらしい。
本当かね。(笑)
とにかく、まだここの谷では誰も死んでないから安心してね。と。
バスの車窓からは常にこんな感じの景色。 |
月の谷 |
死の谷 |
夕暮れ |
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