2012年2月14日火曜日

日、英、西、蘭


一週間ほど前、あまり連絡などしてこないベルギーのホストシスターから突然フェイスブックを通して一通のメッセージが来た。

“友達を訪ねてスペインに行くことになったから4日ほどKeiのマドリードの寮に泊めてくれない?3日後の1145分にバラハス空港に着くから迎えに来てネ。よろしく。”

ベルギーにいた時は同い年で、かつ通ってる高校も同じだったため、随分お世話にはなったけど、かなり勝手な人であった。
やっぱり5年経っても相変わらず勝手である。

この人のいいところは、常に付きっきりで観光案内などしなくても、僕が授業に出ている間に一人勝手にマドリード市内をほっつき回っていてくれることである。
そのため、完全放置。

ただ問題は言語。

大学でスペイン語の講義を聞き、友達とはスペイン語を話す。
しかし部屋に帰ると途端にオランダ語になる。

この2言語だけでもかなり意識的にスイッチを入れ替える作業が必要で、何度もスペイン人の友達に対してオランダ語で話しかけては顔を顰められ、ホストシスターに対してもスペイン語で話し、その度に笑われた。

ましてこれに更に2言語が加わるともう頭がおかしそうになる。

一度そのホストシスターを連れて、スペイン人の友人たちと日本人の留学生たちと飲みに行ったが、もう大変。
日本人とは日本語、スペイン人とはスペイン語、ホストシスターとはオランダ語、日本人、もしくはスペイン人を含めてホストシスターと話す時は英語になる。
こうなるともうめちゃくちゃ。

3言語以上を自由に操れる人はボケの進行が極度に遅くなると言われているらしいけど、これは間違いないんじゃないかな。
ここまで頭を意識的に使って会話したのは初めてかもしれない。

残念ながら僕はこれら4つの言語を使い分けて自由自在に操れるレベルにはほど遠い。

日本語、英語の切り替えはもう随分となれてるからそれなりにスムーズにいくけど、更にスペイン語、オランダ語というちゃんと習得できてない言語が加わった途端に頭がめちゃくちゃになる。
ましてスペイン語はラテン系の言語、オランダ語はゲルマン系の言語であるため単語から文法構造までまったく異なる。

10言語くらいを自由に話せる人の頭はどうなっているんだろうか。

 なんにせよ嵐のようにやってきたホストシスターも去って行ったので、やっとちゃんとスペイン語にのめり込んで勉強できる環境がまた戻ってきた。
めでたし。

ちなみにそんなホストシスター、帰り際にお土産として、台所用のスポンジを大量にくれた。
なぜスポンジなの?と理由を聞くと・・・

Keiの台所のスポンジ古くて汚くて使う気にもならなかったら、マドリードの雑貨屋で買ってあげたのよ。”と。

余計なお世話である。

さぁ課題だ、課題。

0 件のコメント:

コメントを投稿