2012年6月15日金曜日

サンティアゴのんびり滞在記


チリ訪問は実は二度目。
前回の訪問は4年半前、高校二年生の冬に授業を一ヵ月近くサボって遊びに来た。
というのも5年前のベルギー留学で一番仲良くなったのが、チリ人のパブロ君。
彼とはベルギー内やヨーロッパをよく旅行したし、フランスまで自転車旅行したり無茶もよくした。
それぞれの国に帰ってからも、連絡を取り続け4年半前には僕がチリに行き、2年前には彼が日本にも遊びに来てくれた。

ちなみに大学入学当時にスペイン語専攻を選んだ理由を問われた時には、とりあえず

「んー高校の時にチリに遊びに行って、なんかラテンアメリカとスペイン語が好きになっちゃってねぇ」

と答えていた。

これは今考えれば、本当な気もするし、後からでっち上げた都合のいい作り話な気もする。
でも、確実にこのパブロ君、僕の人生を変えて(?)きた数少ない人の内の一人。

だが、これまで彼とのコミュニケーションはオランダ語、もしくは英語であり、スペイン語が話せるようになってからは直接話してはいない。
もちろん前回チリに遊びに来たときにはスペイン語のスの字も知らず、パブロや彼の家族とオランダ語または英語で会話できても、一人で街に出てはほぼ何もできなかった。
けど、今回は違う。

待ち合わせは彼の家の最寄駅。
大きなバックを二つ背負い駅の出口で待っていると、革靴、そしてワイシャツにコートを着た男が走ってくる。
医学部5年生の彼はすでに病院で研修生として働いているため、職場から駆けつけてくれたのだ。
前はサッカーのユニフォームばかり来ていたから、一瞬見間違えた。(笑)

それでも、「まさかスペイン語話せるようになるはね。これで一つ借りができたね。いつか俺も日本語話せるようにならなきゃいけないわ」と笑う彼自体はなにも変わっていなくて安心。
その晩は家族に歓迎してもらい、みな一緒に夕食。

が・・・
次の朝起きたら、一人ぼっち。笑
パブロは大学へ、弟も大学へ、お母さんは職場へ。

置手紙には
4年前の何も変わってないから、勝手は分かってるでしょ。何食べてもいいし、なに使ってもいいし、どこ行ってもいいからね」と。
確かに前回来た時も、一人の時は好き勝手に家を使い、好き勝手に市内を放浪していた。

そこから6日間のサンティアゴ滞在はゴロゴロ、ノロノロ。
朝は10時くらいまでゆっくり寝て、昼は市内を散歩したり、本読んだり、近郊にあるワイナリーに行ってみたり。
夜になってみんな帰ってくると、一緒に食事をしたり、パブロの友人宅へ遊びに行かせてもらったり。
とにかくのんびりと過ごさせてもらった。

唯一の遠出は、日曜日に家族全員とパブロ君のカノジョも含めて計5人で海岸線の街イスラ・ネグラへ。
ここはチリを代表する詩人、パブロ・ネルーダの家があることで有名だ。
パブロ・ネルーダの家は、サンティアゴ、バルパライソ、そしてイスラ・ネグラとチリ国内に3つあるのだが、サンティアゴとバルパライソの家は前回滞在していた際に遊びに行ってた。
つまり今回イスラ・ネグラにある家を見れば、パブロ・ネルーダのお家制覇となるので、行くことにしたのだ。
海岸線は風も強くかなり寒かったが、ネルーダさんのお家は今までみた中で一番!
寝室には大きな窓があり、そこから海が見渡せる。というか海以外なにもない。
いいね。
こんなお家に老後は住みたいな、犬と。

そして何より10か月ぶりの太平洋との再会であった。
海の向こう側は日本。
あと3週間で日本とも再開だ。
いいね。

モネダ宮殿

サンティアゴ近郊のワイナリー


イスラ・ネグラにて集合写真

説明を追加


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