2011年10月23日日曜日

ETA武装闘争終結



ご無沙汰しておりました。
「あっそろそろ力尽きてこのブログも終わりだな」と思った方、期待を裏切ってごめんなさい。

このブログは基本的にみなさんが「終わりだな」とニヤけ始めたころに更新されます。
課題はあるし、やらなければいけないことはいくらでもあるけど、ブログを更新する暇がないわけでもない。
スペインに来てまだ二か月足らず(いや、もう二か月足らずか!)、ブログに書くこともいくらでもある。

ただ怠けていただけ。

9月のはじめには35℃、真夏の日差しがジリジリと痛かったマドリードにもやっと秋がやってきた。
朝晩はかなり着込んでもまだ寒い、昼間でも20℃を超えるか超えないか。
これまでは空に雲一つない晴天が続き、雨が降る気配さえなかったが、今日はどんよりとした曇り空。
朝にはこっちに来て初めて、モワッとした雨の匂いがした。
地面が濡れていることから察するに、寝ている間に雨も降ったようだ。


さて10月の終わりから11月の始めにかけて、こちらに来てから初めてのまとまった連休がある。
この連休を利用してスペイン北東部のバスク地方へ旅行をしようと以前から友人と計画していた矢先、一大ニュースが飛び込んできた。

「ETA武装闘争終結」
ETAとは「バスク祖国と自由(Euskadi Ta Askatasuna)」の略称であり、バスク地方の分離独立を目指す組織である。
組織の始まりはフランコ独裁下の1950年代に遡る。
フランコ政権はカスティーリャ語(スペイン語)ではない、バスク語を話し、違う文化圏を形成していた、バスク地方を武力弾圧し、バスク語を禁止するなどしたためにそれに対抗するために形成されたのがETAである。
これまでETAの爆弾、暗殺などのテロ行為により政治家、警察、知識人を中心に829人が犠牲になっている。
日本ではあまりニュースにはならないが、近年でもテロ活動は行われていた。
そんなETAがつい先日、武装闘争終結を宣言したのだ。

以下は宣言文の日本語訳。
「ETAは武装闘争の完全停止を決定した。スペイン・フランス両政府に対しては、紛争が招いた成果の解決をはかり、それによって武力闘争を乗り越えるため、直接対話のプロセスを開始するよう求める。この歴史的な宣言を通して、ETAは明確かつ揺るぎない最終的な誓約を示す」

そして以下がETAの武装闘争終結宣言を受けてのスペインの現首相サパテロの演説。
「今日は民主主義、司法、良識が、合法的に勝利した満足感にひたろう。この満足感は、忘れることはできない暴力がもたらした苦痛の記憶を伴う。その暴力は起きてはならなかったもので、二度と起きてはならないものだ」

もちろんこれで問題が解決したわけではない。
これまでにも「停戦宣言」が幾度かなされたことはあるが、守られることはなかった。
僕の周りには「もうすぐ選挙があるし、政治パフォーマンスでしょ」と冷ややかに見ている学生もいる。

これからの事の推移を見守っていきたいと思う。

そして連休はバスク地方を楽しんできたいと思う。
バスク地方はスペインの中でも美食の地。いろいろ食べたいなー。
次回はバスク旅行報告でしょうか。

2 件のコメント:

  1. バスクたのしんできてねー^^
    写真期待してます!

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  2. No entiendo el artículo entero, pero creo que se de lo que hablas ^^

    En unos años espero poder entender japonés perfectamente :D

    (Soy Sandra, de la residencia ^^)

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